7.マイナスネジとレンズ

HEROタイプのバブルレンズ(出っ張った曲面レンズ)は少し難易度が高いです。ゴーグルの内側に押し付けて形を写しつつ整えていきます。

形を崩さないように丁寧に扱います。粘土の平坦なベースを作って押し付けた形が変形しないように乗せます。押し付けたラインは重要です。これが狂うとゴーグルに合わなくなるのです。

取り付ける時の余白も造形します。写し取った形状を崩さないように注意して作業します。合わなくなるからです。プラモデルの透明パーツをイメージして糊代部分の形状などを考えて造形します。

表面側をポリパテで型取りします。2面型になりますのでキーを彫っています。(丸い穴の事です)

左右のレンズの表面側の型です。大きな気泡などは処理します。ポリパテで埋めるのです。粘土の油が残っているとポリパテが剥がれるので洗ってから。

プラ板と3ミリ角棒でゲージを作って粘土の板を作り、カットしながら型に貼り込んでいきます。均一な厚みになるように指で押し過ぎないように注意して貼っていきます。

余白部分も造形して原型の形状を粘土で彫塑します。表面は滑らかにしますが押し付けて厚みが変わらないように注意します。ポリパテ部分にはワセリンを塗ります。

なんか…開いた牡蠣みたいですねぇ。ぷりぷりしてるし。

裏側にもポリパテを塗り付けて型取りすれば2面型になります。粘土は取り去りますが、内部に注入するポリパテの量の参考になるので保管しておきます。ポリパテ型を一度きれいに洗って気泡はポリパテで埋めて凸凹が酷い部分は布ヤスリとペーパーで処理します。

余分なポリパテが押し出されて充填されるように逃げ道を彫刻刀で彫って、ポリパテ押し型の完成です。

出来上がったポリパテ製の型にワセリンを塗ります。綿棒などではなく筆でシッカリと塗り伸ばします。塗り残しが無ければ問題ないので垂れるほど塗らなくても良いです。塗っている時は筆の跡が残るほどの固さなのですが、ポリパテの硬化が始まると熱によって溶けます。サラダ油のようにサラサラになるんです。溜まった余分なワセリンは拭き取ります。

ポリパテ型を作った時の油粘土を保管していたのですが、ここで使います。中に充填するポリパテの量の目安にします。この粘土の塊よりも3~40%くらい多目に充填します。(画像の量では少ないです。実際にはもっと多めに用意します)

雌型の方にポリパテを入れますが、真ん中にポテっと入れるのではなく押し込んだ時に平均的に広がるように原型の形に伸ばして入れます。端まで入れる必要は無いです。

押し型でまっすぐに押し込んでいると余分なポリパテが押し出されてきます。輪ゴムでシッカリと縛って固定します。余分なポリパテは中の硬化状態を確認するために型の上にでも乗せておくと目安になります。

固まったら型を開きます。充填したポリパテが両面型の両方にまたがって付着している部分はカッターで切り飛ばします。その作業中にも型が開くと思います。ワセリンは薄く塗っていてもポリパテに押し出されて溜まっています。バリを取り除いておきます。

バリを切っただけの状態です。丁寧に粘土で造形すればキレイな原型が出来ます。表面の気泡を処理してパテを塗って磨けば完成です。

レンズの外枠である余白部分の形状を修正しました。ゴーグルの内側のラインにピッタリ作ると曲面が合わないのです。レンズのアールはもっと奥に繋がるように構成されているからです。現場合わせで修正しました。表面にソフト99うすづけパテを塗り付けてスポンジやすりで磨きました。

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