10.コムリンクの製作

顎の左右の穴から出ているパーツは「コムリンク」通信機器です。スターウォーズのプロップの特徴で、実在する同じ機能のパーツを使用するという事があります。コムリンクのパーツも実在するマイクのパーツを加工して取り付けられています。海外通販を利用すれば当時のマイクのパーツを手に入れる事は可能なのですが…自作する事にしました。

プラ板をサークルカッターで切り出して中心に3ミリの穴を開けて繋ぎながら接着して形にしていきます。

パーツごとに分割して整形していきますが、確認の為に全部つなぎ合わせて組み立てました。穴の深さを確認したかったのです。思った通りで浅かったので、穴を貫通して深く作り直しです…。

先端部分はテーパーのあるリング状に加工する必要があります。プラ板のパーツを組んでワセリンを塗り付けます。

3ミリの長いビスで絞め込んでドリルチャックにセットして回転させて加工します。気泡にはゼリー状瞬間接着剤を塗り込んで埋めてしまいます。

ポリパテが硬化したらガイドのプラバンパーツを分解して取り出します。

エッジが揃っているか確認します。実物のマイクパーツに似ているか確認して大丈夫なら表面処理に入ります。

穴の深さを調節して仕上げます。

暫定的に粘土造形時から穴の奥も作っていましたが、実際にコムリンクのサイズが判明してから深くすることになりました。深さだけでなく穴の内側の形状やエッジとの繋がり等も考慮します。

コムリンクと同じサイズにアルミパイプをカットしてダミーを作り、粘土で正面側から固定して角度を合わせます。

裏側では穴の形状を考えて反転して粘土造形します。「空間反転造形」と呼んでいる作業です。穴の空間を創造して粘土で作るのです。この上からポリパテを塗り付けて固めて粘土を抜くとキレイな形状の穴が出来上がるのです。

粘土とダミーは正面側から引き抜いて整形します。元のポリパテと追加部分には段差が出来ますので布ヤスリで削ってラインを一致させます。実物画像と同じ曲面になるように良く観察して作業します。

コムリンクパーツは実在するマイクです。その内部のパーツもそのまま使用されています。マイクの内部にはダイヤフラムという振動板があります。そのダイヤフラムパーツで取り付けネジを隠すのです。

コムリンクの側面にリブを4本取り付けました。ダイヤフラムも工作完了です。コムリンクはこの3パーツで型取りして複製します。原型完成です。

組み立ててヘルメットに装着すると、この様な状態になります。先端には金属メッシュがセットされますのでダイヤフラムは注意して覗き込まないと見えないと思います。それでも作らないと気が済まないのです。

アルミのメッシュがようやく手に入りました…。ホームセンターの棚には「アルミメッシュメッシュ」と書かれたままで品切れ状態だったのです。どうしても必要なので店員さんに補充するようにお願いしてから3か月掛かりました。真鍮のメッシュだと色が落ちたらカッコ悪いですし、ステンレスのメッシュは加工に手間がかかるので使うのが嫌だったのです。網の細かさ(番手)も実物に近いものです。

自分は小さなシリコーン型でも無垢にすることは少ないです。必ずバックアップに石膏を使っています。連続でキャスティングするとゴム型が反り返ります。その反り返りを輪ゴムで強く合わせようとすると型が変形するのです。バックアップの石膏で押すように輪ゴムで止めると均一に力が加わりますから、本来の形に近い状態で型を合わせる事になりますから変形が少なくて正確にキャスティングできます。

アイボリー色のレジンを使いました。気泡や湯流れ不良を選別して使えるパーツを選びます。バリなど不要部分をカットして表面をスポンジやすりで磨きます。プライマーなどは吹かずに塗装に入ります。(実物も色剥げがあるので…)

中央に入れる「ダイヤフラム」のパーツは無塗装で使用します。つまり、それ以外のパーツをつや消しブラックで塗るだけです。

アルミメッシュを瞬間接着剤で固定して、先端部分にシルバーで傷を書き込めば完成です。

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