1.原型モデル~各モデルの特徴

デザインスケッチから立体化された粘土モデルを検討中の監督

スターウォーズの撮影開始頃は今と全く違うデザインの検討用試作模型がたくさん作られました。例えば映画冒頭でスターデストロイヤーに拿捕されるタンティブⅣという宇宙船は元々はミレニアムファルコンとして作られたものです。

幾つか作られたモデルの中から監督が一つずつ見て決めて行ったのです。

ストームトルーパー プロトタイプ

デザインモデルから型取りされ試作模型が作られました。プロトタイプです。現在のトルーパーのパーツと同じ部分はフェイスプレートと頭頂部ですね。後頭部には蛇腹モールドが施されています。ゴーグルの中にはバブルレンズと呼ばれる膨らんだ透明レンズが付けられています。

ストームトルーパー STUNTタイプ

スタントつまりアクション用モデルと呼ばれています。試作モデルからパーツを洗練していって現在の状態で最初に生産されたヘルメットです。そうです。ストームトルーパーのヘルメットは生産品なのです。カーキ色のHDPE(高密度ポリエチレン、ポリバケツの素材です。)で小さな工場で50個生産されました。その50個から最初に撮影に使われたのがサンドトルーパーでした。ゴーグル内のレンズは平らなグリーンの板状のものが付けられています。

チュニジアのロケからストームトルーパーは登場したのです。

「試作品」「未完成」と言われながらの撮影でしたが、これがストームトルーパーの基本形として現在では認識されています。

ストームトルーパー HEROタイプ

スタントタイプの生産から1か月後に作られたクローズアップ撮影用のヒーロータイプヘルメットです。ルークやハンが被ったのがこのヘルメットです。合計で6個作られました。顔が横に広がっていてゴーグル内のレンズはバブルレンズです。

製作スタッフは完成品として精密に作ったものですが、撮影現場では見分けがつかなかったのか後ろの列に立っていたりスタントモデルと並んでいたりします。

ストームトルーパー ESBタイプ

THE MPIRE TRIKES ACK(帝国の逆襲)で使用されたヘルメットです。ESBタイプとは呼ばれていますが…スタントタイプです。上から色を塗り直したものです。帝国の逆襲ではトルーパーが大群で現れませんから、あらためて作る事はしませんでした。残っているスタントタイプから状態の良いものを選定して再塗装したヘルメットです。顔の両脇にあるチューブの青い筋模様は最初は塗装だったのですが、ESBタイプからはシールになりました。

割れた塗装の下から元々のスタントタイプの素材であるカーキ色のHDPEが露出していますね。

アーマーを一部改良して作り直しています。

ストームトルーパー ROJタイプ

ETURN F THE EDI(ジェダイの帰還)で改良されて作られたヘルメットです。これも元はスタントタイプなのです。一部のROJは平らなレンズですが基本的にバブルレンズが採用されています。「完成形はヒーロータイプ」という気持ちに変わりがないようで、それに近付けて改良したようです。撮影中にフラフラするのを嫌って左右を押しつぶした形にアレンジされたと言われています。スタントタイプのヘルメットをリキャスト(再度型取り)して作られています。エッジが甘くなっていますが、わざとそうしたのかはわかりません。

アーマーは完全に新規で作られていて動き易さと着易さを考慮しているようです。完成度は高いです。

ストームトルーパー SEタイプ

PECIAL DITION(スターウォーズ特別篇)で作られたヘルメットです。

大量に作られたSEタイプは特別篇のキャンペーンで世界各国に散らばって宣伝活動をしました。映画の撮影に使われるトルーパーはウェザリングされて汚れていますが、キャンペーン用SEタイプは真っ白でした。

ROJタイプからSEタイプを作る検討をするチャーリー・ベイリー

「スターウォーズ」に追加でシーンを足された特別篇ですが、トルーパーも追加で撮影する必要がありました。ROJタイプを改良して新たにヘルメットを作ったのです。見た目はROJタイプと見分けがつきません。特別篇をよく見ればわかるのですが、追加シーンではCGのトルーパーとSEタイプのトルーパーが出てきます。

ストームトルーパー ROタイプ

OGUE NE(ローグ・ワン スターウォーズストーリー)で全くの新規で作られたヘルメットです。左右非対称であったトルーパーのヘルメットを新規にアレンジして整理し直して作られました。それまで塗装で表現されていた細部を別パーツで立体的に表現されています。

非常に完成度の高いプロップです。

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