11.シリコーン型の中で粘土造形

Cアイ(目玉)の表面側をシリコーンで型取りします。
ガーゼを張り込んでいる画像です。シリコーンが乾く前にガーゼを押し付けると接着されます。この上に薄くシリコーンを流せば馴染んで薄いシリコーン型が出来るのです。節約にもなりますが、それ以外の理由として…正確な複製のためでもあります。

面積の大きな型はシリコーンだけで作ると曲がるのです。この上から石膏を流して固め、2重の型にするのです。反対の面も同じように型を作ります。石膏の上から縛って型を固定すれば変形しないのです。

型から一度原型を取り出します。
鮮明な画像をよく見て複眼のパターンを読みます。卵型の目玉ですが、複眼パターンは天地に対して垂直・水平ではなくて、少し傾斜して並べられています。
横のラインを原型に書き込んで転写するのです。

原型をシリコーン型に戻して横線の端を型に目印します。
粘土を厚めに敷き詰めて均したら、点を結んで線を引きガイドにするのです。複眼パターンは60度の正三角形が基本形で並んでいるのです。並んだラインは六角形に見えるのです。

粘土を押すための押し型を何にするのか考えます。
鉛筆を削って押し型を作る方法は間違いだと思います。乱雑に並んだパターンがあり、所によっては角材の片が押されて表面から見える個所もあります。鉛筆で作るとそのパターンに沿わないのです。
実物のCアイは細い角材を使って押されたようです。角部分を使用して自作することにします。プラ角棒を加工して作ることも考えられましたが、エッジが甘いので磨いて面出しすると幅が小さくなりパターンの大きさに合わなくなると思ったのでアルミの直方体から作ることにします。

アルミ材をカットして作るのではなく…必要な部分だけ露出させて粘土に埋めてシリコーンで取ります。そのシリコーン型にウレタンレジンを流して取り出し、押し型を作る事にしました。

上でも使用した鮮明な複眼パターンの写真を左右反転して出力。この画像を見ながら複眼を押していきます。右目の方がパターンがシャープなのです。これは粘土の厚みに関係していると思います。粘土の層が薄いと奥まで押せないので甘くなります。厚みがあれば押し型を深く押せるのです。深く押すと残った粘土の部分が押し込んだ直角と同じような形に成形されてシャープになるという仕組みですね。出っ張りも凹みも直角に成形できます。

この左右の違いを表現するために粘土の厚みを左右で変えました。

この反転画像で分かるのは粒の位置だけです。画像の凸凹を脳内で逆転してイメージしながら押すことになります。左右反転させて凹凸まで逆転させてイメージすると頭から煙が出そうになるので…せめて左右だけでも反転して作業しようと画像をプリントしたのです。

押し込んで成形した粘土の様子です。左右の目で違いを付けました。右目をシャープにします。

使用した道具は型取りした直角の角から作ったパーツと粘土の表面を均すための筆、それと細部を調整するための自作のヘラです。ヘラはプラバンで作りました。直角よりも少し鋭角な先を作り、エッジは角度をつけて落としてあります。押し込んだ隣のパターンを傷付けずに一つのパターンだけを処理するために角度を工夫したものです。

押し型1

左目のアップ画像です。
赤い印をつけた部分はパターンミス部分です。これをレプリカでも再現するのです。

この押し型は六角形では出来ません。細い角材を使った証拠になります。角材の横の片が押されて出来た形なのです。

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